多肉植物の冬越し3

画像はユーフォルビア属のスコーランディーEuphorbia schoenlandii南アフリカ原産の植物。
ユーフォルビア属はたくさんの種を擁する大家族で、形態も生息域もさまざまだ。
サボテンのような外観のものも多く、サボテン栽培家にも、また本種のように、どちらかというと観葉植物として栽培されるものも多い。
さて、本種を冬の間、どう栽培するかなのだが、これがよくわからない。
私がサボテンや多肉植物の種類の特定や、栽培法に関して参考にしているサイトhttp://www.cactus-art.biz/index.htmによれば、冬は水を切って、乾燥状態で乗り切り、春から秋の暖かい時期に時おり水を与えるとある。
そのサイトの画像では、この植物の冬の状態と、夏の状態を示していて、冬の画像を見ると、葉は枯れて、本体もシワがよって色も冴えない。
ところが、自生地の気候から見ると、生育期はむしろ冬の今頃ではないかと思える。
自生地では、冬に雨が多く、夏はほとんど雨が降らない。雨の降らない状態で、生育が盛んというのは考えづらい。
というわけで、このスコーランディーも家では、室内の加温装置付きの温室入れてあって、温度が10℃以下にはならない環境で育てている。
水も切らないので、画像のように葉が枯れて落ちるということもない。
問題は、この植物が南半球の出身だということ。南半球の気候は北半球とは逆だ。厄介なのは、南半球の植物は、種によって、北半球で育てた場合、その気候に順応するものもあれば、そうではないものもあって、ある植物が、そのどちらなのかがなかなか判らないのだ。

自生地の気候グラフは上のようなもの。上のグラフでは、自生地の気候を半年ずらして表しているのが、もし、スコーランディーが北半球の気候に順応していないのなら、現地の気候を半年ずらして、日本のそれと比較するのは意味がない。
コーランディーが北半球の気候に順応しているかどうかを確かめること。またそれを踏まえて、どのように栽培すればいいのかは今後の課題だ。