日本人の英作文2014-1-6

今回の課題文と作文例は次のとおり。

おばあちゃんは、授業参観にも、運動会にも来た。誕生日には、友達を呼んだ。クリスマスが近づくと、小さなツリーを出して飾った。おばあちゃんは、僕がそれまでと同じ暮らしが続けられるようにした。
作文例1: My grandmother came to my school on classroom observation days and on field day. She invited my friend to our place on my birthday, She set a small Christmas tree and decorated it, when Christmas was coming. She organized everything so that I didn't need any big change in my way of life.
作文例2: She went to school for our class visitation, a sports day and so on. She also invited my friends to my birthday party. Near Christmas, she decorated a small Christmas tree. She tried to keep making a living like before the accident.

「授業参観」というのを英語でどういうのか、よくわからなかったので、「英辞朗」で調べてみた。いくつかの用例が出ていて、作文例の"classroom observation day"でもよさそうだ。用例のうち"parents' day"というのが短くてかつわかりやすい。
授業参観も、運動会も、おばあちゃんがやってきたのは一度きりではないと思うので、daysと複数形にしておくのがよさそう。
作文例2で、"She went to school"としているが、これは"go to school"を単に、「学校へ行く」という物理的移動のことのだと思っているからだろう。
"go to school"の"school"は、場所を表しているのではなく、教育機関としての機能を意味している。だから、無冠詞なのだ。
"go to"もこの場合、「教育を受ける」という意味だから、"go to school"は、「今、学生です」という意味になる。
こんな基本的なことすら、中学段階できちんと教わった記憶がない。今の中学ではきちんと教えているのだろうか。
作文例1では、"came to my school"として、正しく表現している。
クリスマスのお祝いや飾り付けのことも、授業参観や運動会と同じく、一度きりのことではなかったとすると、表現に工夫がいる。
日本語では、あいまいな表現で読み手側の理解に依存していてかまわないが、英語だと、その点をはっきり表現しないと、過去形は原則、一回だけのことになってしまう。
「僕がそれまでと同じ暮らしが続けられるようにした」は、今回の課題文の一番難しい箇所だろう。
作文例1の"didn't need any..."は意味がよくわからない。didn't needとすると、その次をto 不定詞形にする必要がある。
作文例2の"make a living"は「自活する」という意味。また、"try to 不定詞"は「…やってみようとした」という意味もあり、実際にやったかどうかわからないし、またやったとしてもうまくいかなかった意味もあり、この文脈にふさわしくない。

作文例: She came to my school on parents' days and sports days. On my birthdays, she invited friends of mine to our house. When Christmas came around, she put up a small Christmas tree and decorated it. She did everything so that I could live as I did before the accident.