夏の終わりのリトープス数種

夏越し難物種に比べれば、夏越しは楽なリトープス。しかし、今夏は冷夏にもかかわらず、いくつかのリトープスの夏越しに失敗した。
原因は、リトープスの数が増えすぎて、世話が行き届かなくなったこと。リトープスの直射日光栽培は、たとえ一日でも気を抜くと枯れるものが出てくる。せいぜい10鉢程度の栽培が限度だと思う。

最初の画像は、夏越し失敗例の一つ、網目李婦人。
7月ある日、二重鉢の砂への朝の給水を行わずに外出。去年の直射日光栽培を生き延びたので、大丈夫だろうと楽観していた。
ノーリニアエと不明種の二株が完全に溶けてしまい、このリトープスも、分頭していた片割れが犠牲になった。
残りのほうも画像のとおり、このまま開花、脱皮に持ち込めるか微妙な状態。
同居しているスザンナエは、なんともなかった。

二つ目は繭型玉。冬降水地域が自生地なので、夏は潅水しないつもりだったのが、天候不順で、突然の雨に何度か当たってしまい、潅水したのと同じことになったが、心配した徒長はそれほどしなかった。
網目李婦人と同じ環境だったが、日焼けすることもなく無事だった。

三つ目はリトープス3種の寄せ植え。
去年から植え替えもせず、そのままの鉢。いずれも丈夫なようで、今年の夏もらくらく夏越し。
微紋玉だけが、脱皮のときに分頭。大きさも二頭で分頭前の一頭の時の大きさを超えた。
ちなみに、肥料は全く与えていない。
この後、成長が著しく、株と株が接触するようなら、植え替えるが、そうならないのなら植え替えするつもりはない。

四つ目は超徒長リトープス。一番丈の高かったものが、真夏に脱皮、なんとも不細工な姿になっている。
冬の通常の脱皮時に複雑な分頭をし、丈が短くなったが、それでもかなりのトチョープス。
夏越しは無事にできたが、さてこの後どうなるか、予断を許さない。
このリトープスは、屋根の上に放置せず、夜は室内に取り込んでいた。潅水は、夏の間一度もしなかったが、雨に打たれて、用土が潅水したのと同じぐらいに濡れたことが一度だけあった。
水切れで全体がしわしわ。さて、潅水していいものかどうか。今度良く晴れたら潅水しようと思っているが、その良く晴れた日がちっともやってこない。