台風一過は死語か?

台風18号の接近に伴って、屋根の上に張ってある遮光ネットや日よけのためのシェードをはずしたり、多肉の鉢を屋内の避難させたり、いろいろと準備した。
当初の予想より、ずっと東側にそれたので当地は直撃を免れた。
日本海に台風が抜けたので,今度は取り込んでいた多肉の鉢をまた屋根の上に出すことに。
台風接近以前から、曇りや雨ばかりで,日光不足の多肉は夏も過ぎた今頃になってだめになるものが出てきていたので、少しでも日光をと思ってのこと。
ところが鉢を外に出すと予想もしないところから雲が湧き出し、土砂降りの雨。全くもう、最近の気象現象には付いていけない。
画像は突然降り出した雨を撮影したもの。こうなってはもう屋根の上には出られない。トレイを持つのに両手を使って、滑りやすい屋根の上を移動するのは自殺行為だ。

そんなこんなですっかり疲れてしまって、ブログの更新は3日ほどお休み。
台風一過の昨日はよく晴れて気分爽快。ところが台風から遠くはなれた関東では大変な気象が起きていた。
私は毎日、台風の接近時や豪雨が予想されるときには3時間おきぐらいにXrainのサイトにアクセスする。
すると、遠く離れた地域のことでも簡単に現在の雨の状況を知ることができる。昨日、台風が日本海上で温帯低気圧に変わったころから,関東地方に激しい降雨を意味する赤い模様がかかるようなり,それが時間がたってもほとんど移動しないという現象が見られた。
ズームしてみると、栃木県鹿沼市あたり。
大変な降雨量になっていると思われるが、地元では災害への供えは十分なのだろうかと思っていた。
NHKのお天気のお姉さんは、一昨日の朝の天気予報のときから災害への備えを強調していた。
以前なら台風が熱帯低気圧に変わった後は、もう一安心。「台風一過」は「もう安全」を意味していた。
ところが今回はどうだ。台風は熱帯低気圧に変わった後も、水蒸気をたっぷり含んだ空気を日本列島に引き込み続け,大変な豪雨をもたらした。
数年前から、台風本体から遠く離れた地域に多量の雨をもたらすという気象現象が毎年のように起きている。
天気予報でも台風一過という言葉を使わなくなったように思う。
温暖化がどんどん進むこの時代にあっては、台風が列島を通り過ぎた後も、大変な災害をもたらす可能性があり,人々を油断させかねない「台風一過」という言葉は使えなくなったのだろう。