関係代名詞の制限(限定)用法について3

3-J、3-Eは、マーク・ピーターセンの「日本人の英語」P122の記述から採ったものだ。
そのページの該当部分を以下に引用する。

同じ現象を別の角度から見てみたいと思う。日本語では、特別に必要でないかぎりこの(制限用法と非制限用法の)区別はしないようであるが、もしそのために上の使い分けを忘れて、たとえば
「私が去年受賞したノーベル賞はとても光栄でした」
のような日本語を、コンマ抜き(限定用法)で、
The Nobel Prize which I received last year was a great honor.
という英語に直してしまったら、それは今度受賞したノーベル賞は初めてではなく,自分は前にも受賞したことがあることになる。しかも、その英語のニュアンスとしては、「前に受賞したやつはともかく、今度の場合は光栄です。」という響きが多少ともあるので、これは注意すべき点だと思う。いうまでもなく、非制限的関係節にして、次のようにすれば意味は正しく伝わる。
The Nobel Prize, which I received last year, was a great honor.

私がこの本を購入したのは、本の奥付の日付からすると、1999年の頃のようだ。
購入年月はよく覚えていないが、この本の内容は関係代名詞の用法についてだけでなく、冠詞について、私がなにも理解していないことを悟らせるに十分だった。
しかし、英語理解の目にうろこがついていることに気がつきはしたが、この本を読んだ後も、目からうろこは全く落ちなかった。
むしろ、分からないことが山のように増えて,目にうろこが二重にも三重についてしまった。
当該箇所にしても、3-Eの文のどこから、 過去において、複数のノーベル賞を受賞したという理解が生まれるのかさっぱり分からなかった。
過去にお世話になった文法書をいくつも引っ張り出して読んでみても疑問は解けない。
制限用法と非制限用法の違いを書いた箇所を見ても,記述が曖昧ですっきりと疑問が解けた感じはしなかった。