発言小町

タイトルは読売新聞夕刊の掲示板のもの。

先日取り上げた「人生案内」とは違い、「トピ」と名づけられた投稿に対し、一般の読者が「レス」として、自分の意見を投稿するコーナーだ。

一つの投稿に、様々な意見が寄せられる点が「人生案内」とは違った面白さがある。

さて、今日、6月19日付の「発言小町」へのトピは次のようなものだった。

今年の母の日に中学生の娘から手渡されたのは、箱に「いつもありがとう」と書かれた板チョコ1枚。それを見た小学校高学年の息子は急に気づいたようで、慌てて「夕食の後片付けをする」と言いましたが、食洗機に入れるだけです。家族で見ていたテレビのアニメに、母の日に家族でプレゼントを買い、ご飯を作っている場面があったのに・・・。怒りがこみ上げてきて、母の日から3日がたっても気持ちが晴れません。 (だめだめママ)

 このトピに大きく分けて、トピに共感する派と共感しない派の二つのタイプのレスがあった。

代表的なものを挙げてみると、

共感しない派は

母の日ってきちんとするものなの?その価値観に大変ビックリしました。私も母ですが、なーにも望みません。強制するものでは決してない。お子さんたち、ちゃんと気を使ってくれているのに、それが自分の基準に達していないから怒り狂うって・・・。 

共感する派 は

トピさんの気持ち、わかります。うちは、高3の長女からは「お世話になってます」と一言。中2の長男からは「あげる」と50円もらいました。真ん中の子は何にもなし。少し寂しくなりました。なぜかと考えてみると、「普段私がやっていることを認めてほしい」「感謝してほしい」など、母としての評価を子供に求めていたんだな、と気づきました。母の日は自分をねぎらう日にしよう、思ったら、スーッと楽になりました。 

母の日のあり方一つでもずいぶん人によって価値観、考え方の違いあって興味深い。

だめだめママさんには自分の母としての役割や、その遂行成果に対して高い承認欲求があるようで、それに対して、板チョコ一枚の評価しか下されなかった事で怒りが爆発したのだろう。

「承認欲求」とは心理学、精神医学で使われる言葉で、これに関しては次のサイトが参考になる

https://r25.jp/article/660782807741619814

このサイトの内容を見てもわかるとおり、承認欲求の程度は人によってまちまちで、欲求の高い人がそれに見合う評価をもらえなければ、ネガティブな反応をし、欲求が低い人だと、別に何にも思わないと言う反応になる。

だめだめママの怒りを静める方法は、上記引用サイトにもあるように、承認欲求以外の欲求が十分に満たされれば自然と解消されるだろう。

これは、いわゆるストレス解消法とも共通する事なので、それぞれが楽しいと思うことを十分に楽しめば自然と怒りも収まるように思う。