日本人の英文法12

willとbe going toとの使い分けに関し、学校で習ったことや、英和辞典の区分の仕方や、それにつけられた和訳。果ては、英語ネイティブによる説明でもどうもすっきりしない。
それで、willなり、be going toなり、具体的にどのような場面で、どちらの表現が使われるのか、もう少し突っ込んだ説明をしたものがないかを探したところ、研究社から出ている、T.D.ミントン著、「日本人の英文法」に納得のいく説明を見つけた。
この本のP15以下にwillについての使い分けについて説明がある。これを要約すると次のようになる。
willを使う場合
1. その場でやると決めたこと
2. 未来の出来事や状況について予測をするとき
3. 人に物を頼むとき
4. 「お願い」に対して答えるとき
5. 頼まれるより先に、進んで何かをしてあげるとき
6. 人に「挑戦」するとき
7. 「約束」するとき
8. 人を脅すとき
以上の区分で、2が英和辞典では、単純未来に区分されているもので、それ以外は意志未来に区分されるべきものだろう。
意志未来と単純未来という区分のつけ方が無効とは思わないが、そうした区分では、willの具体的使用場面までは分からないから、実際の役にはたたないといえる。
また、行動の決定と、発話時点との関係で、willとbe going toを使い分けるというのも、willの使い方の一つに過ぎないことが、上記のwillの使い分けの説明から明らかだ。