サボテンの冬越し1

暑い気候の場所に自生していると思われているサボテンだが、多くのサボテンは意外なほど低温に強い。

  • 二階ベランダの簡易温室


従って、サボテンの冬越しといってもビニールカバーの掛かった簡易温室に入れたままの状態で、特にこれといった対策はしない種類がほとんどだ。
最初の画像が、二階のベランダに置いてある簡易温室で、このままの状態で冬を越すことになる。
これだと、陽が射すときには、冬でも温室の内部の温度は30℃を越すこともあり、サボテンが生育できる状態になるが、保温効果はほとんどないので、明け方に冷え込むときには、このあたりでも氷点下になることがあり、低温に弱いサボテンには苛酷な環境となる。
そこで、低温に弱い種類のサボテンや多肉植物は冬の間、室内に置いてある小型の温室に入れてこの冬を過ごさせることにした。

  • 室内温室


この温室はもともと観葉植物や、ランの栽培のためのものなのだが、栽培するランの数も減ったので、代わりにサボテン、多肉がここを占拠することとなった。
室内とはいえ、加温装置がなければ、やはり明け方には、5℃ほどまで下がる日があるので、ランの栽培のために購入したサーモ付き加温過湿器を使って最低温度が10℃を下回らないようにしている。
南米産のサボテンの多くは、低温に長い間さらされると、弱ったり、成長が完全に止まったままになる、つまり拗れることが多いようなので、この温室には、南米産の代表であるギムノカリキウム属のサボテンおよび、多肉植物コノフィツムを置いている。