サボテン・多肉の夏越し2

ベランダ等で、簡易温室によるサボテン栽培で、梅雨時に気をつけなければならないのは、サボテンを雨に当てないようにすることだ。連日続く雨の中にサボテンを放置すると、根ぐされしてしまうものが出てくる。
といって、カバーをかけたままにすると、今度は思いがけない梅雨の間の晴れ間で、温室内は蒸し風呂状態。一番上の棚付近の温度が50度を優に越えてしまい、この高温のせいで煮えてしまうサボテンが出てくる。
くるくる変わる天候に合わせて、カバーをつけたり、取ったりと相当面倒だ。
半日以上家を空ける勤め人では、到底出来ないから、安全上、日のあたらないところに置くことになるのかもしれないが、これでは、日光不足で、まともな成長は期待できないだろう。

  • テロカクタス属紅鷹(2011年4月22日撮影)


というわけで、梅雨はサボテン・多肉植物を栽培する者には結構悩ましい時期だ。
天気予報にいつも注意を払い、ずっと雨が続くようならカバーをかけ、それ以外の予報だったら、カバーはかけずにおくのが安全だ。
画像は去年の梅雨時に、簡易温室のカバーをかけっぱなしにしておいたら、昼近くに晴れ間が出て、あっという間に温室内の温度が上昇。
一番上の棚の置いてあった数個のサボテンが犠牲となった。画像は、枯れはしなかったが、ひどい日焼けを負ったテロカクタス属の紅鷹。
かろうじて今も生きているが、その火傷跡がどうにも醜く、観賞価値はほとんどなくなった。
成長を続ければ、火傷跡が段々の球体の下部の方に移動するから、気にならなくなるだろうが、いったいそれまでに何年掛かるやら。