日本人の英文解釈8

「日本人の英文法」の先の引用部分の後の解説の中で、重要だと思われる部分を抜粋してみる。

今晩私が帰宅しときに、私の家内はどちらの言い方をするでしょうか?
(1) What have you done today?
(2) What have you been doing today?
実は、家内はこのどちらでも尋ねることは稀です。なぜなら私の返事はいつだって、予想可能でつまらないからです。冗談はさておき、正解はたいていのネイティブスピーカならば(2)で訊かれたいと直感的に思うでしょう。その理由は、(1)の中には「何かその日のうちにやり遂げなければならなかった」という含みが感じられ、尋ねられた人にとっては面白くないからです。尋ねる人にとっても、相手がその日にしていたことが終わったかどうか(=行為が完了した後の結果)に焦点を当てるよりも、相手が何をしていたか(=行為それ自体)に関心を示す方が心理的に自然です。

上記引用部分で、一番重要な部分を要約すると、
1. 現在完了形はある行為が完了した、その結果が重要
2. 現在完了進行形は、ある行為がどういうものかということが重要
になるかと思う。
「日本人の英文解釈7」で現在完了形と現在完了進行形の違いを要約したことと合わせてまとめると、次のようなことになる。
1. 現在完了形はある行為が終了していて、その行為の目的が達成された状態を表現する場合
2. 現在完了進行形は、
(1) ある行為が終了しているかどうかとかかわりなく、その行為それ自体がどのような ものであったかを表現する場合
(2) ある行為の目的ではなく、それに付随して生じた結果と行為を関連付けたい場合
このまとめが正しいかどうかを実際の使用法を見ることで検証したい。
ということで米グーグルのBooksカテゴリーにある書籍を検索してみる。