継続型血糖値測定器 4

高血糖が引き起こす健康上の問題はかなり多い。其の原因となるのが体の各部の組織の糖化反応。

糖化反応というのは、血液中の糖、つまり血糖と体の組織を構成する蛋白質が反応してAGEs(終末糖化産物と言う物質ができてしまうこと。

AGEsについてはWikipediaに基本的な説明があるのでリンクをつけておく。

AGEs - Wikipedia

AGEsの読み方はいくつかある。一般にはまだ広く知られていないので、読み方が統一されていないからだ。

とりあえずこのブログでは、「エイジズ」にしておく。英語の'age'の複数形の発音そのままということ。

エイジズが原因になる病気のひとつが認知症だ。このシリーズの一回目の記事に書いたように、私の母親が認知症になったのはこのエイジズが原因だと思われる。

これは推測に過ぎないが、若いころから、働いていた事務所で、一日に何回も砂糖をたっぷり入れたコーヒーを飲んでいたものと思われる。

そんな推測をするのは、退職後、自宅でコーヒーを飲むときに必ず、角砂糖を二つ入れ、さらにコーヒーのお供に炭水化物たっぷりの米菓子やせんべいを食べていたからだ。

特に、味の濃い米菓子が大好き。一度食べ始めたら袋ひとつ分を食べてしまわないと満足しなかった。

こんなことを数十年続ければ、一体どうなるかというと糖尿病になるというのが一般人の普通の予想だろう。

ところが、私の家系で、近親者に一人も糖尿病になったものはいない。どうやら糖尿病には強い家系のようで、その代わりと言っては何だが、母親の家系には認知症を発症したものが複数いる。

とりわけ母親方の祖母の兄弟姉妹は全員が認知症になっている。この家系の血を引く私が、認知症になる確率はかなり高いと思う。

糖尿病以上に厄介で恐ろしい病気が認知症。一度発症したら、治癒する見込みどころかどんどん悪化することを防ぐこともできない。

実際、母親が病院でアルツハイマー認知症と診断されて8年ほど経つが、症状は進むばかり。

時々私の名前を読んで、自分の息子だと言う認識が戻ることもあるが、多くの場合、私が誰だか分からないようで、家の中で顔を合わせても見知らぬ人に対するようなことを口にする。いわく、「あんたどっから来た?」とか、「あんたここに住んでんの?」とか。

それまで経験したこと、積み重ねた知識などをどんどん失っていく病気。これはその人がその人であることを規定するものだと思うがそれがなくなっていくのだ。

そんな状態には絶対なりたくない。この思いが血糖値測定器の購入の理由だ。