Desperadoの人物像がさっぱりつかめないので別の訳詞を探した。
以下にそれを引用する。
訳詞 その2
ならず者よ、そろそろ気付いたらどうだい
もうずっとどっちつかずな状態じゃないか
気難しい奴だな
理由があるのはわかってるよ
生きる喜びとなるものでも
自分を傷つけうるってことだろ
なあ、ダイヤのクイーンを引くんじゃないぞ
そいつはお前をダメにする
分かるだろ、ハートのクイーンがお前のカードなんだ
どうだい見てみろよ、良い手が
もう机の上にそろってるじゃないか
そう、お前はいつも手に入れられないものを求めるんだ
ならず者よ、お前ももう若くない
痛みや欲が、お前を安住の地へ駆り立ててる
自由そう自由だ、皆も話してるだろ
でもお前の心は囚われたままこの世界をひとり歩いている
冬には足が冷たくないか?
雪は降らないが太陽が輝くでもない
夜と昼との区別もつかない
落ち込むことも喜ぶことも忘れてしまった
感情が無くなってしまうのは気持ちいいもんじゃないだろう?
ならず者よ、そろそろ気付いてもいいんじゃないか?
もう塀から降りて、門を開けるんだ
雨が降っているかもしれない、でも見上げれば虹がかかってるよ
誰かから愛をもらったほうがいい(愛されるんだ)
愛を受け取るんだよ
手遅れになる前に
訳詞その1と、あちこちで微妙に違っている。しかし全体の印象は、よく似ていて、やっぱりこの歌の主人公、この訳詞では「ならず者」となっている人物像がよくつかめない。
訳詞その1では、フェンスに上っていた「ならず者」がここでは、「どっちつかずの状態」でいる。どっちつかずって、何と何との間でどっちつかずなんだろう。
その後は、この訳でもトランプをするらしいから、どっちつかずというのはゲームに参加するかどうかで迷っていたってことか。
主人公がいる場所、または住んでいる環境はどんなところなんだろう。訳詞その1にもあったが、「雪の降らない、太陽が輝かない」「夜と昼との区別のない」世界って、いったいどこのことなんだ。
その後、この訳詞で、「もう塀から降りて、門を開けるんだ」となる。
えっ、やっぱり塀に登ってたのか。どっちつかずって、塀に登って、ゲームに参加するかどうか迷っていたのか。
塀に登った、もう若くもない主人公が塀から下りてきて、トランプをする。
今いる場所は、夜と昼との区別もつかない場所で、本人の感覚はどんどん鈍ってきている。愛してくれる人間は誰もいないらしい。
「ならず者」って、いったいどんなやつなんだ。