からだのこと2

10月8日の土曜日に放送されたこの番組の概要は、以下のサイトで知ることができる。
http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/index.html
血糖値スバイクの危険性はそれが本格的糖尿病への前段階というだけでなく、日本人の3大成人病とされるガン、脳こうそく、循環器系疾患などと密接にかかわっているという点だ。
何とも恐ろしいものだが、通常の血糖値検査ではまず、この症状は見つからないという点が問題なのだ。
現在の血糖値検査は空腹時に行われる。しかし、血糖値スバイクは食後ほどなくその正体を現し始め、食後一時間ほどでピークに達する。
しかし、その後急速に状態が正常に戻り、通常の血糖値検査の時間には、影も形もない。
つまり血糖値スバイクを見つけるには、長時間にわたる血糖値の変動を連続して測る検査が欠かせないわけで、現在の検査方法とは全く異なる。
現在の方法は、空腹時のみのいわばピンポイント測定で、これで2型糖尿病の兆候を見つけようというのは土台、無理な話なのだ。
それでは、なぜ血糖値スバイクが問題なのか。番組では、参加タレントの一人がこの質問を投げかけた。
答えは、上昇した血糖値を下げるため、大量のインシュリン膵臓から血中に放出される。
その放出の過程で細胞内に健康にとって諸悪の根源とされる活性酸素が同時に生み出されるからだという。
この活性酸素の働きが、場合よれば、がん細胞の発生、脳梗塞心筋梗塞の原因となる動脈硬化あるいは血管の狭窄を引き起こすというわけだ。
自分は定期検診を受けているし、人間ドックにも入ったことがあり、血糖値の問題もないから大丈夫。
また常に運動も心掛けているから、血糖値スバイクなど自分のことではないと思うかもしれない。
それなら、上記サイトに出ているチェックテストをしてみればよい。
このテストでは、それぞれの項目に「はい、いいえ」の二択が設けてあるが、そのどちらが危険度を高めるかにはヒントがない。
回答に際して、なるべく危険判定が出るのを避けようとする行為を見越してのことだろう。
私もやってみた。判定は「あなたのリスクは中」と出た。
この判定に対して、平均的日本人ならどう反応するだろうか。
上記に述べたような、健康状態、とりわけ血糖値が正常だととこからかお墨付きを得ている人は、この判定には特別な反応は示さないだろう。つまり無視ということ。
私も、血糖値に関しては、異常が見つかったことはない。それでもこの判定で、少し問題があると感じた。
それはなぜなのか。その理由は次回で。