片手袋のコレクション

TBSの番組「マツコの知らない世界」、先週の放送。前半のコーヒーに関する内容に興味をひかれ、番組を見ていた。
すると後半の内容が「片手袋の世界」。
自称、世界でただ一人の片手袋研究家という人物が登場した。
たぶん誰でも、いまの時期、路上に落ちている片方だけの手袋を見たことがあるだろう。
そして、落ちている手袋には誰も注意を払わない。
しかしこの片手袋研究家はそうした手袋を携帯で撮影しているという。発見場所や手袋の種類などを細かく分類。片手袋の実態を追い求めているのだ。
この研究者がタクシーに乗っていた時のこと。たまたま窓から外を眺めていたところ、道路わきに落ちている片手袋を発見。もちろん、そのことで走行中のタクシーを止めるわけにもいかず、そのまま帰宅。
しかしどうにもさっきの片手袋が気になって仕方がなく、自転車で現場に取って返し、その手袋の画像を撮影したという
このエピソードに、私は痛く共感した。なぜなら、かなり似たような経験が私にもあるからだ。
私は飼い犬の小夏の散歩のとき、自転車を使って、近くの流通センター前の道路を使うことが多い。
流通センターにやってくるドライバーの多くは、作業の時に使うゴム付きの手袋をしていることが多い。
使い古して、くたびれたものを路上に捨てたり、作業途中で落としてしまったりするのだろう。
道路わきには、よくそうした軍手の片方、場合によっては両方が落ちている。
散歩の途中なので、そのまま行き過ぎるが、やはり気になってその場所に取って返し、私の場合、拾って帰るのだ。
車を運転中に道路わきに落ちている手袋を見つけることもある。そうした時には、急停車は危険なので、いったんやり過ごして、もう一度現場まで回り道して戻って、そうしてその手袋を拾ったこともある。
なぜそんなことをするのか。それは、そうした手袋に何かしら哀れを感じるからだ。
二つおそろいで使われていたに違いない手袋。それなのに片方だけがゆえなく、または不注意で路上に打ち捨てられている。
どうしても見捨てることができずに、拾ってしまうのだ。
というわけで、画像は比較的最近に拾い集めた私の片手袋コレクション。
ただ集めるだけでなく、本来の使命を全うさせてやるべく、左右ばらばらのものでも、平気で使っている。もちろん使う前には、きれいに洗濯をしている。